初心者でも出来た!バラ完、自作!の第2回目となります。以下の通りご紹介しておりますので、興味のあるところへ飛んでいただいても構いません。
- プロローグ編
- 部品選定編① フレームの巻 ←今回はここ!
- 部品選定編② ホイールの巻
- 部品選定編③ サドル、ハンドルの巻
- 部品選定編④ コンポの巻
- 部品選定編⑤ その他と価格発表の巻
- 組立編① 工具の巻
- 組立編② ホイールの巻
- 組立編③ BB、クランクの巻
- 組立編④ サドル、ハンドルの巻
- 組立編⑤ コンポ残りの巻
- 組立編⑥ ブレーキケーブル調整の巻
- 組立編⑦ ディレーラー調整その1
- 組立編⑧ ディレーラー調整その2
- エピローグ編
さあ、バラ完のために部品を選んでいきましょう~
と行く前に、まずはどんなロードバイクを作ろうかと考えてみましょう。
具体的には、大雑把に3つ決めておく必要があるかな~と思います。
①変速段数は何段、何速にする? = コンポはどうする?
ロードバイク用として用意されているシマノの変速機構としては、現在前2速、後8~11速までラインナップされています。変速段数とそれに応じたコンポの名前を記載しますね。
Claris 8速
Sora 9速
Tiagra 10速
105 11速
Ultegra 11速
DURA ACE 11速
2021年には、上位の2モデルは12速化が発表され、市場にも出回り始めようとしていますが、こちらではまだ11速まで前提で記載しています。
10速まで(tiagra以下)であれば10速対応ホイールを購入、105以上の11速仕様だと11速対応ホイールを購入と、ホイールの決め方が変わってきます。まずはコンポをどうするか、11速くにするかしないかを、ざっくりでいいのでイメージしておきましょう。
②ブレーキをどうする?
これによって購入するフレームとホイールが変わります。重要です。
ロードバイクのブレーキ機構の現在の主流は、ディスクブレーキとリムブレーキの2種類となりますが、最近販売されるロードバイクの完成車はディスクブレーキモデルが非常に多くなってきております。
両社の違い、メリット、デメリットは以下の通りかと思います。
リムブレーキは、ざっくりいうとブレーキをかけるとホイールのリムをゴムで挟み込んで止める仕組みです(矢印の銀色のところをゴムでぎゅーと挟み込みます)。メリットは軽量なバイクができ、メンテナンスが簡単、比較的安価での構成が可能です。
デメリットは、リムに傷がつくときちんと止まりにくくなることがある、リムは摩耗する、リムはホイールの一部なのでそのためにホイール交換が必要になることがある、ディスクブレーキよりは一般的に止まる力が弱い、雨の日に弱い等となります。
ディスクブレーキは、ざっくりいうとホイールのハブ軸に円盤がついていて、ブレーキをかけると円盤を金属板で挟み込んで止める仕組みです。メリットは何といっても制動力(止まる力)です。あとはホイール自体を傷つけません。またブレーキング時リムに熱を持たないので、カーボンホイールを気兼ねなく使えます。
デメリットは、完成したバイクの重量がリムブレーキ車と比べると重くなります。ホイールが外しづらいです。消耗品(ブレーキパッド、ディスクローター)を変えるのが手間となります。構成が高額になる傾向です。
③ホイールの取り付け方式をどうする?
最近の流れとして、ディスクブレーキ化と合わせて、ホイールのフレームへの取り付け方式として、スルーアスクルが増えてきています。MTBでは比較的メジャーでしたが、ロードバイクでは、今まではクイックリリースが主流となっておりました。どちらのホイールにするかでフレームも変わるので、こちらも検討材料となります。
では、今回は、一番最初にそろえる部品は、フレームについて考えていきます。
ちなみに、カピバラのフレーム予算は
30,000円
そんなのあるか~、と思わないでください。
フレーム選択は、とっても重要です。チェック項目がいくつもあります。頑張って自分にとって一番いいものを選びましょう!
では上記3点の検討項目を踏まえつつ、もう少し詳しく、フレーム選びについて考えます。
まずはフレームを探すにあたって、ブレーキをどうするかを決めておく必要があります。フレームにはディスクブレーキ対応とリムブレーキ対応があり、どちらかしかつかないからです。
雨の日でも乗りたい、現在の主流の方としたい方はディスクブレーキ対応フレームとしましょう。ちなみにバラ完、自作を考えた場合にディスクブレーキ対応のフレームは品数が少なく、高額な傾向です。
そうでなければ、比較的安価にフレームの入手しやすく、メンテナンス、組立も楽なリムブレーキ対応フレームを選択しましょう。
ということでカピバラは当然、リムブレーキを選択しています。今後の自作についても、リムブレーキの前提での記載が多くなります。
フレームのぱっと見の見分け方は、ディスクブレーキは前後輪のタイヤ取り付け部近辺に、ディスクブレーキを取り付けるねじ穴がついているかどうかでしょうか。
あとはフレームの材質ですかね。アルミ、カーボン、クロモリ(鉄)がありますね。
これはお好みです。アルミが品質、価格、品数的には一番バランスがよいのでしょうかね。軽さを求めるならカーボンですが、高額な傾向です。クロモリは、重くなりますが、丈夫でフレームを細くすることが可能で、かっこよく仕上がりますよね。
ちなみにカピバラは、まず予算ありき、その次にフレームの状態が選定条件でして、オークション購入した結果、なぜかカーボンフレームとなっています(カーボンにしては激安です)。
あと大事なところです。
ロードバイクの中心にBB(ボトムブラケット)というものをつける必要がありますが、これの規格が多種多様です。本当にたくさんあります。興味を持ったフレームがあったら、BBの規格を調べてください。BBの規格により、プロローグ編で書いた前提条件のシマノコンポの中のクランクが取り付けられない、もしくは取り付けが大変、メンテナンスがしにくい等が発生します。初心者でも出来た!がコンセプトのこちらでは、初心者は黙って
JIS(BSA)規格のフレーム
を探して購入してください。お願いします。組みやすさ、メンテナンス性、耐久性いいです。
ここについてる部品がBBです。
JIS規格を探せる主なメーカーは、BIANCHI、CARRERA、FELT、SCOTT、WILLER、FOCUS、BOMA、BMC、CANYON等々といったところです(モデルによるのでよーく調査してください)。
あえてもう一つあげるなら、BB86規格ならシマノ推奨なのですが、BBの取り付け外しの仕方がわかりません。フレームに組付け済みのものが入手出来れば、BB86フレームもありです。対応メーカーは、LAPIERRE、BIANCHI、CARRERA、TIME、ORBEA、FUJI、SCOTT、WILLER、LOOK、BOMA、COLNAGO、ANCHOR、BMC、GIANT、RIDLEY、TREK、CANYON等々と、一気に選択肢が増えますね。こちらもモデルによるのでよーく調査してください。
カピバラは当然、JIS規格のフレームを購入しました。
あとはサイズを決めないといけませんね。
サイズにより適正身長目安があります。多少の誤差はこの後購入する部品で調整可能なのですが、範囲内に収まったフレームを購入しましょう。適正身長の記載がない場合には、必ずフレームには、ホリゾンタル換算トップチューブ長という名称の数字が載っていますので、そちらから判断しましょう。一般的に言われている基準は以下の通りです。
チューブ長 480mm:身長 160cm±5cm
500mm: 165cm±5cm
520mm: 170cm±5cm
540mm: 175cm±5cm
560mm: 180cm±5cm
580mm: 185cm±5cm
600mm: 190cm±5cm
身長が2サイズ被る場合は、小さ目のフレームを選ぶのが一般的です。小さい分にはある程度、ポジション調整が可能です。
あとは、オーバーロックナット寸法(OLD)と前述したホイールの取り付け方式を気にしないといけません。
OLDは、ざっくりいうとホイール取り付け横幅の規格といった感じです。これもブレーキとのからみで変わってきます。リムブレーキのフレームは前輪側100mm、後輪側130mmが一般的です。ディスクブレーキのフレームは前輪100mm、後輪135,142mmが一般的です。
昔のフレームやディスクブレーキのフレームだと上記以外の寸法のものがあります。違うものを購入するとホイールも対応のものにしないといけないので、ひと手間です。
初心者は100mm、130mmフレームであることを確認しましょう。
またホイールの取り付け方式として、スルーアスクルとクイックリリースがあるのは、前述しましたが、フレームに開いてるホイール取り付け穴形状が異なります。スルーアスクルは丸穴、クイックリリースは逆U字穴となってます。
あとは、フレームには対応タイヤサイズが記載されていると思います。700C(622)と記載しているフレームとしましょう。650B、650C等の記載のものは、通常一般的なロードバイクのホイール対応ではありません。
実際購入するにあたって、出来れば新品や未使用品を購入したいところです。大きな専門ショップが身近にあれば安心ですがそういうお店で売られている商品は比較的高額です。海外自転車通販サイトや型落ちの新品フレームを探してみるのもいいと思います。
そうでなければ、中古フレームとなりますかね。中古フレームを選択、購入する際は、出来れば現物確認と履歴のはっきりしたものを購入したいところです。中古自転車ショップであれば、店員と相談しつつ、安価なものから高級フレームまでお求めやすく購入できるかもしれません。
ちなみにカピバラはチャレンジしてオークションにて中古フレームを買いました。自分でしておいて何ですが、オークションでの中古フレーム購入はあまりお勧めできません。状態がわからないものを購入するわけですから。購入する前にたくさん気になる所を質問しておくと、不安、不満ない買い物が出来ると思います。中古でも不具合なく運用できていますが、フレームのへたりとかあるかもしれませんし、そういう感覚がわかる方には、中古フレームはやめておきましょう。
あと中古フレーム購入時の確認事項です。
後輪取り付け部に、ディレイラーハンガー(エンド金具)と呼ばれるアルミ板が必ず必要です。
まずはついているかの確認と、変形がないかを確認してください。この部品は、基本フレームメーカー純正品使用のものとなり、メーカー取り寄せ等入手がなかなか難しい部品です。新品フレームであれば、付属しています。下の赤丸の部分です。
いっぱい確認するところがあり、しかも思いつくまま書いてしまったので、分かりにくくなりましたが、頑張ってフレーム探してみましょう。
ではカピバラ購入のフレーム、価格はいったいいくらだったでしょうか。
オークション購入、税、送料込みで
35,564円
でした。
予算オーバーです。致し方ありません。欲しかったのですから。
買ったフレームの構成として、今回検討材料から順に上げていくと、
リムブレーキ、カーボンフレーム、JIS68mmのBB、トップチューブ長540mm、OLD100-130mm、クイックリリース、700c
となります。
次回は部品選定ホイール編です。
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