初心者でも出来た!バラ完、自作!の第13回目となります。以下の通りご紹介しておりますので、興味のあるところへ飛んでいただいても構いません。
- プロローグ編
- 部品選定編① フレームの巻
- 部品選定編② ホイールの巻
- 部品選定編③ サドル、ハンドルの巻
- 部品選定編④ コンポの巻
- 部品選定編⑤ その他と価格発表の巻
- 組立編① 工具の巻
- 組立編② ホイールの巻
- 組立編③ BB、クランクの巻
- 組立編④ サドル、ハンドルの巻
- 組立編⑤ コンポ残りの巻
- 組立編⑥ ブレーキケーブル調整の巻
- 組立編⑦ ディレーラー調整その1 ←今回はここ!
- 組立編⑧ ディレーラー調整その2
- エピローグ編
次はシフトケーブルですね。
やり方はブレーキと同様ですが、シフトケーブルについては、左側のレバーはフロントディレーラー、右側のレバーはリアディレーラーと接続が決まっています。間違えないで下さい。
フレームによってインナーケーブルは、フレームの中を通すものと通さないものがありますが、アウターケーブルの用意としては基本変わりません。フロントディレーラー側は、左STI出口からフレーム入口までの1本、リアディレーラー側は、右STI出口からフレーム入口まで及び、チェーンステーからディレーラー入口までの2本を用意します。アウターキャップについては全ての両端部に取り付けます。
この後は、まずフロントディレーラー側を一気に説明していきます。おそらくどのフレームでも同じだと思いますが、ケーブルの通る経路としては、左側STIからフレームのダウンチューブを通ってBB下にいき、上にカーブしてディレーラーにつながっていくことになるかと思います。アウターケーブルの考え方は、ブレーキと同じとなりますので、インナーケーブルについて説明します。
STIのブラケットカバーをめくり、STIの外側にあるこちらがインナーケーブルの入口となります。

インナーケーブルが内側に貫通したら、左方向が経路となります。

ケーブル通ったらキャップをしておきます。

カピバラはつけていませんが、STI出口からフレーム入口の間に、ケーブルアジャスターを可能な限り、取り付けましょう。ここでつけておかないとフロントはケーブルの張り具合の調整を手で引っ張るか、ディレーラー本体の高さを動かして調整するしかないので、調整に難儀します(不可ではありませんが)。

フレーム左側入り口
こちらインナーケーブルがフレーム内を通る構造ですが、フレームに通さないタイプでも、上の写真の近辺、ヘッドチューブからダウンチューブのあたりにアウターキャップ受けがあります。ここからフロント側はディレーラーまで直接、リア側はチェーンステーまでをインナーケーブルだけで通すこととなります。

右がフロントのインナーケーブル

フロントインナーケーブルのゴール地点
インナーケーブルが最後まできても、まだケーブルのネジ固定は待ちましょう。
ケーブルをつける前にできるディレーラーの調整を先にしておきます。フロントディレーラーは2段変速ですが、ロー側、トップ側の移動限界をケーブルのついていない状態で調整しておきます。これは、トップ側に変速した時にディレーラーが手前に動きすぎたり、ロー側に変速した時に奥側に移動しすぎることで発生するチェーン落ちを防ぐために実施します。
現状のフロントディレーラーの位置としては、取り付けをするために調整した状態のはずなので外側のプレートとクランクのアウターリングが面一となっているかと思います。ロー側調整ボルトを反時計回りに回して内側(左側)へ動かします。写真の上がロー側調整ボルト、下がトップ側調整ボルトです。

チェーンガイドとスキッドプレートの空間の中心から若干左寄りにインナーチェーンリング(ロー側のギア歯のことです)がくるように、ロー側調整ボルトを回します。

インナー側、ほぼセンターにチェーンリングがありますね
終わったら次はトップ側となります。シフトケーブルをつけないとトップ側には動かないので、手でスキッドプレート、チェーンガイドをつまんで外側(右側)にひねり上げます。止まったところが、トップ側の移動限界になるので、この位置をトップ側調整ボルトで調整します。トップ側はガイド間の中心より若干右にアウターチェーンリングがくるように調整します。

アウター側、こちらもほぼセンターにチェーンリングがありますね
ここまで終われば、ケーブル固定をします。旧型(5800、6800、9000)のフロントディレーラーのケーブル固定は、結構強い張り具合が必要なため、かなり引っ張った状態で固定しないと、なかなか変速がうまくいきません。前に記載しましたが、ケーブルアジャスターがついていれば、固定後にそちらで調整も可能です。
ケーブル張りの目安ですが、基本的には、フロントディレーラーを手で動かしたときの可動域と同じ動きが、STIにて動かせる、が適正な張り具合となります。
張りが弱いと、STIで変速しても、ディレーラーがトップ側(手前側)に動かない、もしくは手で手前に動かした位置まで移動しきれないとなります。
張りが強すぎると、STIが動かない(変速できない)等々かと思います。
このケーブル張り具合の調整が出来れば一旦終了で、あとはチェーンを付けた後の微調整となります。
新型(5801、R7000、R8000、R9100)については、こちらのFD-5801のすすめに取り付け等記載してますので、見ていただけるとよろしいかと思います。
次にリアディレーラーとまいりましょう。
BB下にケーブルがいくところまでは、フロントディレーラーと同じです。フロントのアウターケーブルで記載したケーブルアジャスターはリア側はなくてもいいです。リア側のインナーケーブルは、BB下からフレームのチェーンステーを通ります。途中から必ずアウターケーブルに入れて、そのままリアディレーラー赤丸ケーブルアジャスターの中に入れてゴールです。

チェーンステーのここからアウターケーブルが必要です

このケーブルアジャスターの先までケーブルを入れれば一応ゴールです
こちらもインナーケーブルはまだネジ固定しないでおきます。先にディレーラー単独での調整をします。
ケーブルをつけていない状態だとディレーラーは一番右側(トップ側)になっています。トップ側調整ボルトを回して、スプロケットの一番外側の歯の若干右にガイドプーリーがくるようにします。

写真だとガイドプーリーがほんの少しだけ外になっていますね
終わったら、こちらもフロントと同様、手でディレーラーを動かしてロー側の調整です。ガイドプーリーとスプロケットの一番左の歯が水平となるように、ロー側調整ボルトを回します。

ガイドプーリーが左に寄ってますね~
これでリアディレーラーのおおまかな調整は終了となります。この先の説明はまた写真が多くなるので、次回とします。
チェーン取り付けとその後の微調整、最後バーテープ巻きまでが内容となりますかね。
コメント