初心者でも出来た!バラ完、自作!の第5回目となります。以下の通りご紹介しておりますので、興味のあるところへ飛んでいただいても構いません。
- プロローグ編
- 部品選定編① フレームの巻
- 部品選定編② ホイールの巻
- 部品選定編③ サドル、ハンドルの巻
- 部品選定編④ コンポの巻 ←今回はここ!
- 部品選定編⑤ その他と価格発表の巻
- 組立編① 工具の巻
- 組立編② ホイールの巻
- 組立編③ BB、クランクの巻
- 組立編④ サドル、ハンドルの巻
- 組立編⑤ コンポ残りの巻
- 組立編⑥ ブレーキケーブル調整の巻
- 組立編⑦ ディレーラー調整その1
- 組立編⑧ ディレーラー調整その2
- エピローグ編
それでは今回はコンポ選定の巻。
カピバラのバラ完、コンポ予算は、
25,000円
さあ、結果はどうなるでしょう。
フレーム選定前にざっくり考えておきましょうといいましたが、コンポの選定もいろいろ考え方がありますね。ロードバイクに乗るなら、最低でも11速の105!、いやいやせっかくなら最高峰のDURA ACE、予算ないから一番最低のClarisで…。
参考までに、最新の新品コンポセットのざっくり価格から。(機械式、リムブレーキ仕様となります)(2021年3月価格調査し直しました。ネット通販で購入できる価格となります。赤字の価格が調査結果です。)
*DURA ACE 23万円 →19万円
*Ultegra 11万円 →9万円
*105 7万円 →6万円
*Tiagra 6万円 →5.5万円
*Sora 5万円
*Claris 4万円
コンポセットの中身は
*クランク
*フロントディレーラー
*リアディレーラー
*シフター
*ブレーキ
*スプロケット
*チェーン
*ボトムブラケット
と8点セットが一般的となっており、これで主要構成部品がそろいます。なお、フロントディレーラーやリアディレーラー、クランクは種類があって、選ぶものによって若干セット価格に差が生じます。
コンポを新品で購入する場合、コンポセットを買うのとひとつずつ単品で買う2通りがあると思いますが、どっちがいいかというと、セット買いの方が、購入の手間少なく済むのと価格差が特にないので、いいかと思います。まあ新品をお安く買える方法はいろいろあると思いますので、実際の購入時期の最新情報を調べてみて下さい。
新品で揃える場合もそうですが、特に中古で揃える際、同じ名前のコンポでも最新式にするか、型落ちにするかで、互換性の有無、価格差が生じます。互換の話をすると例えば以下の切り替わりで使用不可の部品が出てきます。
*DURA ACE:7900系→9000系
*Ultegra:6700系→6800系
*105:5700系→5800系
*Tiagra:4600系→4700系
*Sora:3500系→R3000系
調べれば互換性のありなしはわかりますが、調査が面倒であれば、同系統の部品で揃えましょう。
今回は先に結論からいうと、カピバラは11速の105 5800系で揃えました。安心?の11速、最新式ではないけれど(105の最新モデルはR7000系となります)、最新式との性能的な差はあまりなく、中古市場の玉が豊富なためです。最安を目指して全て単品買い、状態良ければ中古OKのスタンスで揃えました。
単品買いですので、なんとなく先に購入した方がいい順番にひとつずつ説明していきます。がその前に全体的なところで一点だけ。105 5800系は色が、黒かグレーをだいたいのパーツで選択できます。統一した方が見た目がよろしいでしょう。
クランク
FC-5800という型番となります。クランクについては仕様があります。まずはクランク長です。クランクの真ん中からペダルを取り付ける穴のセンターまでの距離となります。FC-5800は長さが165mm、170mm、172.5mm、175mmの4種あり、一番品数豊富なのは170mmとなりますが、こちらは身長や足の長さに応じて、4種類の中から選択したほうがいいところです。ざっくり過ぎの目安の長さとしては、身長170cmの人はクランク長170mm、身長170cmから差異が大きいひとは、他のクランク長を検討してもいい感じでしょう。はじめは170mmを選べばまあいいと思います。
あとはクランクにはギア歯が2枚ついていますが、こちらの歯数が3通りあります。50-34T、52-36T、53-39Tとなります。クランクについているギア歯の歯数は、数字が大きいほど重く、速く走れる仕様となりますが、より脚力を求められます。初心者は数字の一番小さい組み合わせ、50-34Tで様子見しましょう。こちらも50-34Tが一番市場に出回っている印象です。
あとは現状のシマノのクランクは、ホーローテックⅡという規格のクランクなのですが、それ以前にオクタリンクBBというボトムブラケットに取り付けるクランクがありました。こちらではホーローテックⅡクランクでお願いします。だいぶ古いモデルでなければきっと問題ないです。
スプロケット
CS-5800となります。後輪ホイールにとりつけるギア歯のことをスプロケットといいます。11速用(ギア歯が11枚)のものですが、5800系105では3種類、12-25T、11-28T、11-32Tから選択できます。クランク側のギア歯とは逆に、こちらは小さい方が重くて、速く走れる仕様となります。選ぶポイントとしては楽に坂を上りたい方は大きい方の歯数が32Tまである11-32T、平地をストレスなく巡行したい方は1段あたりの歯数の差が少ない12-25T、バランス型が11-28Tでしょうか。この3種類以外でも、11速のUltegra、DURA ACEから選んでも互換有、変更可です。値段は上がりますが…。
シフター
ST-5800という型番となります。デュアルコントロールレバーです。通称STIと呼ばれる、シフトレバーとブレーキレバーが一緒になったロードバイクならではのハンドルレバーですね。上位機種を買っていただいても構いませんがこれは基本一択です。11速、安価ならST-5800を購入しましょう。
フロントディレーラー
FD-5800という型番となります。こちらはフレームの取り付け方により大きく2種類あります。まずはフレームにフロントディレーラー用の取り付け台座が用意されており、それにねじ止めするものが一つ、もう一つがディレーラーにバンド(輪っか)がついていてフレームにとりつけるものとなります。こちらはフレームの仕様によりますので確認してから購入してください。またバンド式の場合はフレーム径34.9mm用と31.6mm(28.6mmアダプター付き)用の2種類あります。フレームをよく見て購入しましょう。
5800系のフロントディレーラーとしてはもう1種類、FD-5801というのがあります。ケーブルの取り回しが変わって変速動作が若干軽くなるようなのと、R7000系との互換等にも対応されているようなので、将来的なことを考えてこちらを選択してもよいでしょう。
リアディレーラー
RD-5800という型番になります。こちらは後輪ホイールに取り付けるスプロケットのギア歯がいくつかによって2種類から選択する必要があります。数字の大きい方が28TまでならRD-5800-SS、32TならRD-5800-GSという選択となります。スプロケットに合わせてリアディレーラーを購入するか、リアディレーラーに合わせてスプロケットを購入するかはおまかせです。型番の後ろのGS、SSは、ディレーラーについている二つのプーリーの間隔が長いか(GS)、短いか(SS)なのですが、コンポの種類(例えばアルテグラのR8000系)によって、GS、SSの境目のギア歯が変わるので、よく調べて購入してください。
ブレーキ
BR-5800という型番です。リムブレーキ仕様のモデルとなります。実はこちらブレーキはフレームに取り付けるためにねじ止めするのですが、この止め方で2種類の型番に分かれます。フレームに穴が一つ開いていてそこにねじとナットで挟み込むBR-5800とフレームにねじ穴が2つ開いていて直接マウントするBR-5810の2種となります。フレームを確認して購入しましょう。
ブレーキについては予算があればさらに上位のUltegraグレード以上がおすすめとなります(使用はしておりませんが)。ブレーキは安全に関わる大事なところです。105グレードでも性能上問題ありませんが、多くの方が安心感、コントロール性の面で違うといっております。
チェーン
こちらは11速用を購入していただければグレードは問いません。105グレードにCN-HG601、UltegraグレードにSN-HG701、DURA ACEグレードにCN-HG901と選択肢があります。寿命や繋ぎ目の抵抗感に違いがあるようです。価格差はあまりありませんのでご自由に選んでください。あとチェーンは鎖を輪っかにする接続部によって2種類あり、シマノ製のチェーンだとクイックリンク式とコネクトピン式の2種類となります。クイックリンク式の方が、取り付け外しが簡単で掃除等のメンテナンス性に優れています。価格やその他でこちらもお好みとなります。
ボトムブラケット
こちらは105コンポセットだと、アルテグラグレードのSM-BBR60がついてきます。あとはDURA ACEグレードのSM-BB9000があります。価格差は1,500円くらい。もともとお高くないものなので、お好みです。BBR60の方が耐久性あり、BB9000の方は回転性能に優れているみたいな考え方でいいと思います。
それでは購入品詳細と価格発表です。全て税、送料等込み価格です。
クランク:FC-5800 クランク長170mm、50-34T、オークション中古購入 7,335円
スプロケット:CS-5800 11-28T、サイクルショップ中古購入 3036円
シフター:ST-5800 オークション新品購入 9,750円
フロントディレーラー:FD-5800 34.9mm、クロスバイクカスタム時の余り流用 0円
リアディレーラー:RD-5800-SS オークション新品購入 1,965円
ブレーキ:BR-5800 サイクルショップ中古購入 5,398円
チェーン:CN-HG700 オークション中古購入 1,300円
ボトムブラケット:SM-BBR60 クロスバイクカスタム時の余り流用 0円
トータルで
28,784円
またまた予算オーバーです。
ここまでの使用金額は、
81,840円 (11,840円予算超過)
ついに当初予算をオーバーしてしまいました。しかもかなりの。
次が部品選定編の最後、その他小物編となります。いよいよ最終的なバラ完価格が明らかになります。こうご期待!?
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