初心者でも出来た!バラ完、自作!の第10回目となります。以下の通りご紹介しておりますので、興味のあるところへ飛んでいただいても構いません。
- プロローグ編
- 部品選定編① フレームの巻
- 部品選定編② ホイールの巻
- 部品選定編③ サドル、ハンドルの巻
- 部品選定編④ コンポの巻
- 部品選定編⑤ その他と価格発表の巻
- 組立編① 工具の巻
- 組立編② ホイールの巻
- 組立編③ BB、クランクの巻
- 組立編④ サドル、ハンドルの巻 ←今回はここ!
- 組立編⑤ コンポ残りの巻
- 組立編⑥ ブレーキケーブル調整の巻
- 組立編⑦ ディレーラー調整その1
- 組立編⑧ ディレーラー調整その2
- エピローグ編
それでは、次はサドルとハンドルを取り付けていきましょう。
最初にサドルから。サドルをつけるためには、シートポストを先につけないといけません。シートポストをフレームに差したらとりあえず、シートポストクランプで止めましょう。
高さについては後述します。シートポストクランプのネジもアーレンキー(六角レンチ)止めとなっているかと思います。サイズはまちまちなので、合うものを使用してください。フレーム、シートポストそれぞれに締め付けトルクがあるかと思いますので、各々確認して弱い方のトルクで締めてください。
シートポストをつけたらサドルの取り付けです。サドルのレールの棒が入れられるくらいに、シートポストのサドル取り付けネジを緩めて、2本のサドルレールをセットしたらネジを締めて終了です。
シートポストの種類にもより、ネジの径も場所も違いますので、購入したものを確認してください。この取り付けネジを締める際に、シートポストの上部の首?が動くと思います。この動きでサドルの傾きの調整を行います。
サドルの傾きはとりあえず地面と水平くらいで取り付けとしてください。またネジを締めきっていない状態の時、レールの前後移動が出来、サドルからハンドルまでの距離を変えられます。こちらもとりあえず真ん中取り付けとしておいてください。調整は後述します。で、サドル終わってしまいました。
次にハンドルつけましょう。ハンドルをつけるためには、ステムをつけないといけません。
こちらの部品ですね。ステムはフロントフォークの上部につけますが、こちらも取り付けの中で調整が必要なところとなりますが、ここではまだ仮位置での固定とさせてください。取り付け方法については、フロントフォークの上部、ステムをつけるところですが、ステムを差し込む棒の一番下のダストカバーの上に、コラムスペーサーとステムをお好みの構成で入れて、ヘッドキャップを締め込む感じとなります。
スペーサーを入れる場所によりステムの取り付けられる高さが変わります。ステムの高さを変えることで乗った時の上半身の前傾度合が変わります。高さの目安は後述するので、現状ステムとスペーサーはどう入れてもいいのですが、決まりごとというか注意点が一つ。フォークのトップの位置と入れたスペーサーのトップ位置は、必ずスペーサーの方が2、3mm高くなるようにしてください。
そうしないと、この後の固定作業を実施してもハンドル、フォークがきちんとした動きをしてくれません。この位置関係にした後にヘッドキャップを取り付け、ネジ締めをしていきます。ネジを締める前は、クルクル動いていたスペーサーは、ヘッドキャップネジを締めていくとがたつきがなくなり、さらに締めすぎるとスペーサーもステムもがちがちに動かなくなります。この状態は締めすぎ状態なので、ここまでは締めないで下さい。ステムを動かそうとするとスペーサーも一緒に回ろうとするくらいの加減のところでヘッドキャップネジの締めこみは終了です。この後で、ステムの固定ネジを締めてステムの固定を実施します。
ステムの固定はネジ二点止めと思いますが、上下均等に締めてください。また取り付けトルクの指定もあるので、フォーク、ステム側共に確認してください。ステムはタイヤと水平になるように、いろいろな角度から目視して確認しましょう(ハンドルつけてからの方がわかりやすいですが)。
これが終わったらステムにハンドルを取り付ましょう。ステムの先、ネジ四点止めとなります。
ハンドルが左右センターになるようにつけましょう。位置決め用のプリントのあるハンドルであれば比較的容易ですが、ない場合は50cmの定規を用意すれば、左右対称に取り付けられるでしょう。ハンドルの角度も変えられますが、目安は、ドロップハンドル部が地面と水平近辺になるところが、基本位置となります。
取り付け角度はいろんな考えがありますが、下ハンドル合わせにするのは、下り坂で下ハンドルを持ってブレーキをかけるのが一番安全だからとなります。下ハンドル持って違和感のなくブレーキ操作出来るところをハンドル角度基準としましょう。ハンドルを付け終わったら、確認事項が一つ。ハンドルを前後左右上下に振って、違和感がないかを必ず確認してください。前後、上下に振ってフォークにガタツキがある場合は、ヘッドキャップネジが緩いか、先程のスペーサーとフォークのトップの関係が悪いと思われます。左右に振って動きが渋い場合はネジの締めすぎです。再調整しましょう。
ここまでくると、ハンドル、サドル、クランク、ホイール、ペダルがついたので、まだちゃんと動きませんが、乗ってみることが出来ます。気を付けて乗ってみましょう。さあポジション的にいかがでしょうか。まだ仮なので全く合わないかもしれないですね。
ここからは、一般的なポジションの決め方についてを書いていきましょう。
ポジション決めの一番最初は、サドルの高さ調整です。こちらはシートポストクランプをゆるめてシートポストでの調整となります。サドルの高さの決め方は、ざっくりでいうと、乗車した時、サドルから一番遠い位置にペダルがある状態で(シートポスト、フレームのシートチューブの延長線にクランクがある状態)、ペダルにかかとを乗せ、膝がまっすぐに伸びるくらいになる時の高さがほぼ適正の高さとなります。とりあえずはこちらで合わせてみましょう。その時のクランクセンターからサドルまでの高さを測っておきましょう。
一般的な計算上の高さが、自分の股下×0.86~0.885となりますので、実測値と計算値を目安に、後は実際に乗りながらの微調整を行うのがいいと思います。
高さが決まったらサドルの前後調整をざっくりしておきましょう。 目安としては、クランクが3時位置ある時にペダルに足を乗せて、ペダル軸と膝が垂直になるくらいとなります。しかし一人で組み立ててるとそんなのわかりません。とりあえずサドルレールの真ん中位置にセット、基準とし、乗りながらの微調整、クランクを一番スムースに回せる位置を探していくのがいいと思います。。
では次、ステムの取り付け位置調整ですね。ステムの取り付け方で、サドルからハンドルまでの距離と高さ(落差)が変わります。具体的に行うのは、ステムの取り付け向きと、コラムスペーサーの入れる場所を決めるとなります。
サドル~ハンドル間距離の目安は、サドル高さ×0.73~0.76くらい、サドル~ハンドル落差はサドル高さ×0.097くらいとなります。体のサイズにあったフレームを購入していれば、ステム長8~10cmのもので大体、適正値近辺にセットできるのかと思います。落差については、基準の高さとなるように、ステムの向きとコラムスペーサーの入れる位置を変えて合わせてみましょう。まあ、購入したステムとフォークのトップチューブの長さは決まっているので、出来る範囲でいろいろやってみましょう。大体合わせた後は、実際完成後に乗ってみての微調整なので、現状は、今の仮乗り状態で違和感のないポジションで、各々を固定しましょう。
次回は、まだつけていないコンポの残りの取り付けを説明していきます。
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