初心者でも出来た!バラ完、自作!の第11回目となります。以下の通りご紹介しておりますので、興味のあるところへ飛んでいただいても構いません。
- プロローグ編
- 部品選定編① フレームの巻
- 部品選定編② ホイールの巻
- 部品選定編③ サドル、ハンドルの巻
- 部品選定編④ コンポの巻
- 部品選定編⑤ その他と価格発表の巻
- 組立編① 工具の巻
- 組立編② ホイールの巻
- 組立編③ BB、クランクの巻
- 組立編④ サドル、ハンドルの巻
- 組立編⑤ コンポ残りの巻 ←今回はここ!
- 組立編⑥ ブレーキケーブル調整の巻
- 組立編⑦ ディレーラー調整その1
- 組立編⑧ ディレーラー調整その2
- エピローグ編
次は、まだつけていないコンポの残り、前後ディレーラーと前後ブレーキ、左右シフターの取り付けです。フレームと購入部品構成にもよりますが、ディレーラーもブレーキもシフターも基本ネジ1本(ブレーキは二本止めもあり)止めなので、何も考えずに付けるだけなら10分位で終わります(ケーブル付けの時間は含みませんよ)。
しかし今回付ける部品は、この後発生する調整が超絶!?大変なので、心しましょう。と脅かしていますが、今回の取り付けだけに関しての調整はさほど難しくありません。本格的な調整については、別段階でなるべく簡単にできるように説明したいと思っています。
今回取り付ける部品の取り付けネジは一応指定トルクがありますので、トルク管理できる方は確認しながら作業しましょう。
リアディレーラー取り付け
それでは、まずはリアディレーラーから。取り付け自体はディレーラーハンガーの下側穴にネジ締めすれば終了です。
写真のいびつな形をした赤ラインの部分がディレーラーハンガー(エンドとかとも呼ばれます)ですが、その下部、矢印のところのネジとなります。取り付け自体に関してだけで言えば何も調整はありません。
余談です。
ちなみにこのディレーラーハンガーはなかなかの厄介者で、自転車右側(乗車した状態の右です)に転倒して、ディレーラーが地面に接触したりすると結構簡単に曲がります。曲がると、良くて変速不良、悪いと変速不可となりますし、基本的には交換となります。
そしてこの部品は基本フレームとセット物で、同一メーカーでも別の型のフレームのものは使えないといったことが十分あります。できれば予備を別途準備購入して、可能ならサドルバッグ等にパンクキット等と一緒に入れておくと、心の支えとなります。カピバラは、自転車2台とも曲げてしまったことがあり、購入しましたが、価格は2~3,000円くらいが一般的かと思います。入手に時間がかかりますし、個人的には、ディレーラー自体の方が簡単に手に入るので、ハンガーを丈夫に作ってもらいたいところです。
フロントディレーラー取り付け
フロントディレーラーについては、フレームによって購入する部品が変わり、取り付け方が変わります。内容についてはこちらに記載してあります。直付けとバンド式ですね。どちらでも取り付けネジは1本となります。下の写真はバンドタイプのものとなりますが、半円の輪っかを両側からフレームに挟んでネジ止めする感じです。
ネジ固定で取り付け自体は終わりですが、こちらはきちんとした位置で止める必要があり、シビアに調整する必要があります。位置の決め方については、シマノのマニュアルにきちんとした記載がありますが、カピバラにはわかりづらかったので、なるべく簡単に説明します。マニュアルには色々書かれていますが、取り付けについては以下2点を考慮してもらえばいいと思います。
1.フロントディレーラーの一番外側のプレートとクランクのアウターリングを水平にします。
2.外側プレートとアウターリングを面一の状態の時に、2つの隙間が1~3mm以下程度となるようにします。
となるようにディレーラーを固定すれば、取り付けは終了です。
水平、面一を確認するために、ロー側調整ボルトを回して、ディレーラーの一番外側のプレートがクランクのアウターリングと大体合う場所へ移動させます。その後ディレーラー自体の取り付けを、回すことで水平を合わせ、高さを動かして隙間を1~3mm程度にして、固定ねじで止める、という手順です。ロー側調整ボルトは時計方向に回すと外側に、半時計方向で内側に移動します。
その後にマニュアルに記載されていることは、ディレーラー固定とは一切関係ないので、ここでは説明しません。今は読まないでもいいです。フロントディレーラー取り付け、終了です。
新型のフロントディレーラーも入手しました。取り付けに関しては方法は同じです。ロー側調整ボルトがプラスネジから六角ネジに変わり、位置が下のように変わっているくらいの違いです。
ブレーキ取り付け
次はブレーキですね。今回はリムブレーキの説明となりますが、こちらもフレームにより購入する部品が変わり、ネジが1本止めか2本止めか変わります。今回はネジ1本のタイプの説明となります。
ブレーキは前後ありますが、見た目がほとんど変わりません。取り付けネジ部の長い方がフロント、短い方がリアとなりますので確認して付けましょう。取り付けは、ブレーキのアーチ部をつまみブレーキシューをホイールリムにあてた状態でネジを締めていけば一応終了です。
2本ネジ止めタイプの取り付けについてはシマノマニュアルを見るのが正確ですが、組付け治具があるのでそれごとネジ仮止めし、治具を外してネジ本締めで終了となります。
取り付け自体はざっくり終了ですが、ブレーキはブレーキシューの位置調整とタイヤ(リム)のセンター合わせが必要です。
ブレーキの仕組みは、
1.ブレーキレバーを引くと
2.マウント左のケーブルが上に引っ張られ
3.マウントのハの字?輪っか?が狭くなり
4.ブレーキシューとホイールのリムが接触して止める
となってます。
ブレーキシューの位置調整は、ブレーキを引いた時に、適切にリムと接触するようにするために必要となり、センター合わせはブレーキ引いたときに、左右のホイールリムに、ブレーキシューが同時に接触するように調整する必要があります。
後者は取り付け時にある程度出来ているのと、ブレーキケーブル取り付け時に微調整出来ますので、また次の機会で説明します。ブレーキシューの位置調整は、ここで説明しておきます。
画像中央の大きいネジがブレーキシューの位置調整ボルトです。写真だとホイールのリム位置が分かりにくいですが、リムと接触した時に、きちんと水平になるように合わせつつで、もう一つ注意点。ブレーキシューはリムに同時に接触するより、進行方向前側が若干早く接触するように調整するのがよいです。
写真上側が進行方向前側となり、若干隙間が狭くなるようにします。
具体的な方法としては、以下写真の通り、
進行方向後ろ側の隙間を開けたい所に紙を数枚挟んで、水平、高さを合わせつつのネジ固定をするとなります。なかなかいい位置にならないかもしれませんが、頑張って合わせましょう。ツールもありますので用意してもいいかもしれません。
ブレーキ取り付けは以上でしょうか。
シフター取り付け
次シフター、STIの取り付けです。
STIはブラケットカバーを外すとハンドルに通す輪っかがあります。こちらを通して輪っか締め付け用のネジを締めれば終了です。
STIの取り付け位置については、乗ってみてしっくりくるところとなるのですが、一応目安としては、下ハンドルの平行ラインの延長線上にブレーキレバーの下端がある状態となります。
この写真だと、ハンドル位置が目安よりだいぶ上向きになってるのがよくわかりますが、STIの取り付け具合からするとぼちぼちなのでしょう。まだ組み立て途中の段階なので仮でしか乗れない状態ですが、しっくりきそうな場所を探して下さい。この後行うケーブルをつけてしまうと、微調整レベルでしか移動ができなくなるので、結構大事です。
ちなみにSTIは左右があります。なんとなくでわかるとは思いますが、一応先ほどのブラケットカバーをめくると、R、Lの記載がありますので、Rを右、Lを左にしてください。
さあ、これで取り付け部品は大まか付け終わりました。次回はいよいよケーブル類の取り付け、チェーンの取り付けと各種調整作業となります。ここがバラ完のメインイベントとなり、大変できちんとやらないといけないところとなります。ちゃんと書けるかな?
コメント