ロードバイク初心者向けのビンディングペダルとして紹介されることも多い?シマノのSPD-SL用ペダル、PD-R540-LAのレビューとなります。
こちらの商品が初心者におすすめされる一番の理由として考えられるのは、クリートの固定力を他の商品よりも弱く設定できるため、初心者が一番心配する、ペダルとシューズの脱着が軽い力で出来るであろう点かと思います。モデル名の最後LA、LIGHT ACTIONという名前のつく唯一のモデルです。
シマノで現在販売されているロード用ペダルの他のグレードと比較すると、
PD-R9100=R8000=R7000 > R550=RS500 > PD-R540-LA
くらいの固定力のようです。
こちらの商品、2013年モデルのTIAGRAグレード、で結構店頭からは消えている商品です。今回型落ち在庫処分みたいで30%OFFでの購入となりました。現行モデルより縦長でちょっと見た目が安っぽい感じ?なので好みが分かれるところです。カピバラのロードは白基調のフレームでクランクがグレーなので、チャレンジして色は白を選びました。現状色の選択を出来るモデルが少なくだいたい黒基調なので、白をチョイスしたい方はこちらの一択になりますね。ちなみに予想通りですが、白は汚れが目立ちやすいので、きれいに保つにはこまめな清掃が必要です。あとちょっと転んで地面に当たるとすぐ塗装が剥げると思います。そんな時はタッチペンを用意しましょう!?
ではペダルを取り付けていきましょう。
ペダルとクランクの固定ネジは、結構固く締まってしまうことが多く、ペダルの取り外しに難儀する方は多いかもしれません。自分も忘れないために、写真を載せておきます。
こちらは車体の左側です。後方に向けてレンチを差し込み、下方向(時計回り)にぐっと力をかけてあげれば必ず外れます。しか~し、大体簡単には外れません。固着していくのと、ペダルこげばこぐほどどんどん締まっていく傾向のためです。ここであきらめて、あれ?レンチ回す方向反対だっけ?と思いだすともうドツボです。そんな時は己を信じて以下のように、
レンチを思いっきり足で下に踏みつけてやりましょう!(お見苦しい足ですいません)
これでペダル取り付け部が緩むはずです。
反対の右側も、方向性は同じです。
車体後方に向けてレンチを指して、下に力をかける方向です。
外すのには結構力をかける必要があるので、怪我に注意してください。
取り付けは、外す方向の反対に回せばいいのですが、あまり考えずに入る方向に回せば付きます。
さあ、取り付け完了でペダル使ってみましたが、悪戦苦闘っぷりについては前回の投稿の通りで、今回のペダルレビューでは割愛します。
で使って、ビンディングの扱いに少し慣れて落ち着いてきたところで気付きました。聞き覚えのあるあの音が……
”かちっ、かちっ”
クランクを回す時だけ聞こえる異音です。過去自転車に無知な頃に、譲ってもらったクロスバイクで、この異音に悩まされました。BB交換、フロントディレーラー交換、後輪ホイールのフリー分解等実施しても改善せず、結局ペダルが悪かったという残念な結末となった時と同じ、忌まわしい音です。結構うるさく鳴っていたのと、ビンディングペダルなので、片側のペダルだけクリートにはめて回せるので、異音の発生場所を探すのは簡単でした。原因は左側ペダル!残念!
クランクからペダルを外して確かめましたが、手で軽く回しても、かちっ、と音がして、しかもペダルを手で振ると、まるで金属部品が外れているのかというような、かちかち音が。ちなみに右側ではそのようなことはありません。
過去の経験から、ペダルの分解、玉当たり調整すれば治ると思われますが、せっかくショップで新品購入したので、持ち込んで交換依頼。お店で別の新品持ってきてもらいましたが、なぜかそれも左側だけ振ると、かちかち音がする!?、手で回しても、かちっとする感じ。もう一個持ってきてもらったら、異音せず。でそちらと交換してもらいました。お店の人は、
”こんなもんじゃないですか?”
といってましたが、いやいやじゃあ実際にペダルつけて漕いでみろ!ひどい音するぞ!と心の中で思いながらも口には出さず、交換した商品を持ち、そそくさ家に。
交換品取り付けたところ、すこぶる良好です。
シマノのグレードの低めのペダルは、グリスが固い?大量?のためにペダルの回転が悪いといわれていますが、まあまあ事実かと。しかし実際に漕ぐ分には、全く違和感はありません。
ビンディングの性能として、クリートの固定力が弱いために、漕いでると外れる心配をする方がいるようですが、よっぽど足首をひねる漕ぎ方、クリートの摩耗がなければ、その心配はないでしょう。
カピバラは、クリートはシマノの黄色クリート(SM-SH11)を使用しています。一番遊びのあるタイプです。クリートがペダルにはまっている状態で、かかと方向に左右3°づつ遊びのあるのですが、ペダルから外すときは、遊び分の3°かかとを外に動かし、さらに10°くらい動かすと、ペダルが外れるイメージかと思います。勝手に外れることは、基本なさそうです。
ペダルのクリート固定力の調整については、こちらの調整ダイヤルをマイナス方向に回すと弱く、プラス方向に回すと強くなります(赤の矢印の方向で弱くなります)。
インジケータがあって、現状の固定力の目安がわかります。写真は一番弱い目安で、強くしていくと、目盛りみたいのが動いてオレンジ色が無くなっていきます(黒ポッチが右に移動していきます)
実際の固定力については、他との比較が出来ないのでわかりません。使った感想としては、ペダルをこいでる最中に外れる事はない、ペダルから外すのは慣れていないせいか難しいといったところです。一番固定力が弱いモデルでこんな感想なのですから、上位グレードは恐ろしくて現在は全く買う気がおきません。
重さは、両方で330g程。軽いフラットペダルよりは重く、通常のフラットペダルよりはやや軽いくらいの重量感でしょう。軽さを重視するならTIMEのペダルがいいと思います。価格の幅がシマノのものより幅広いですが、一番廉価なモデルでもDURA ACEとほぼ同じ軽さです。現在販売されているのはXPRESSOシリーズとなりますが、数字が小さいのが安いモデルで、数字が大きくなるほど価格がぐんぐん上がります。4辺りがいいな~。ちなみにTIMEのペダルを購入の際、並行輸入品が安く手に入りますが、保証対象外?修理がきかないようです。注意してください。キャッチ、リリースも軽いようで、かなり本気で迷いましたが、シマノの安さに負けました。
ここまでPD-R540-LAについて紹介してきましたが、残念ながらこちらの商品は型落ちで店頭での購入が難しく、ネットだと値段が高いかもしれません。
現状購入しやすい後継のPD-RS500が買いではないでしょうか。見た目もいいし、評判もよさそうです。
もしPD-R540-LAを見つけたら、こちらを参考にして購入を検討していただければと思います。
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