*アフィリエイト広告を利用しています

GORIXのスポークテンションメーターの雑感レビューとホイール振れ取り実践編

メンテナンス

今回は、ホイールの振れ取り実践編と、安さにつられて購入したGOLIX GT33というスポークテンションメーターについてのレビュー、使い方について書いていきます。

まず、実際の振れ取り実践編からです。テンション測定は結局最後に確認で行う意味合いが強いので、後半に記載します。

振れ取りの方法について検索、調査しましたが、やり方はきっと色々あり、症状によってアプローチの仕方が違うように思われました(結局のところ良くわからなかったということです)。

最初に世間でよくいわれる、振れている箇所に対してテンションを張る方向にだけ少しずつ回す、というやり方でチャレンジしましたが、あまり上手くいきませんでした。

そのあと張ったり緩めたりを繰り返し、一旦ぼちぼち(横振れ1mm程度)になったけど、スポークテンションメーターを買ったので、何も考えずに、スポークテンションを均一(ホイール仕様の平均値、右フリー側を120kgf、左反フリー側を80kgf)になるべく合わせていく、といった調整をしました。

理屈的には、これでばっちりのはずです。

実際は、せっかくの調整は無駄となり、左右に1cmくらいは振れる見たことのない振れ方となってしまいました。リムブレーキの自転車ならリムがブレーキシューに接触してホイールを半周も回せないレベル。何が悪かったか全くわからず呆然。この状態からは微調整レベルでは全く太刀打ち出来ず、あ~これは本気でホイール買い替えか~、とかなりのげんなりレベルでした。

最終的には、色々試しましたが、1番上手くいったやり方は以下の通りです。

・一旦スポークテンション全部ゆるゆるにする(限度はあると思いますが適度に)。

・この状態で通常の横振れ取りする。なんかスポークテンションゆるゆるにすると、変にリムが歪んだりしてないせいか振れ具合が小さくて、ここから調整していくと比較的楽でした。

振れの取り方は普通のやり方で、右に振れてる箇所は左側のスポークテンションを上げ、左に振れている箇所は右側のテンションを上げていきます。張りの強弱は全く考えず、ニップルは少しづつ回して縦、横で一番振れない箇所を探すことを意識します。個人的にはスポークテンションを緩くしている方が、ニップルを回した時の効果や変化量がわかりやすかったです。

・上記で横振れがなくなってきた時にセンターも合うといいのですが、センターずれが確認出来た場合は、片側一周のスポークテンションを上げていきます。出来るだけニップル回転量を等しく(例えば90°など自分でわかるように)回していき、合わせるといいと思います。

全部終わったら、スポークテンションを適正値まで上げていきますこの時も面倒ですが、全部のニップルを同じ回転量回すようにして、少しずつ均一にスポークテンションを上げるように心がけます。全部上げたら振れ確認、を地道に繰り返していきます。手でスポーク触ってそこそこの張り具合になってきたら、スポークテンションメーターの登場です。

・一番弱いテンションのスポークがホイール適正値に入るくらいにし、全体が適正値内に収まるよう確認、調整を繰り返して、一番振れないところを探してください。

で以上です。

時間かかりますが、このやり方が一番ましな状態になりました。

で肝心のスポークテンションメーター、購入したGORIXのGT33についてのレビューとなります。

ものはこんな感じのものです。

こんな感じで我が家にやってきました。

同梱物はこちらの紙1枚です。

スポークテンションの換算表?です。この紙は一応重要なので、捨てないでください。

使い方はパッケージの裏面に超簡単に書かれている以下の通りとなります。

基本的な使用に関しては、書かれている通りで、ぎゅっと握って、スポークはさんで、手を離した時の目盛り位置を見て、換算表と突き合わせる、といった感じとなります。

まあ言うは易く、で実際にやってみると、ん~、いまいち、よく分からない感満載となりました。ただ思うにこれはこちらのメーカーのテンションメーターに限ったいまいち感ではなく、同様の構造のスポークテンションメーター全般に言えそうな内容かと思います。このあたりは後程。

測り方については、上述の通りとなりますが、テンションメーターの表示がそのまま張力とはならず、スポーク形状により同じ目盛りでも違う張力となる、それは換算表で確認する必要があるというのが、ポイントかと思います。

ここで重要な換算表となります。ペライチの紙少し拡大してみてみましょう。

こちらの紙にはスポーク形状で、Butted Spokes(丸形状のスポーク)とAero Spokes(きしめん形状のスポーク)の2通りのものが載っていますが、丸形状スポークの方を拡大しています。

上方の2.3、2.0、……、1.5(単位はmm)までが丸形状のスポークの直径となりますので、まずは丸形状のスポークであれば、スポークの直径を測ってください。例えば1.5mm径の丸型スポークにて、テンションメーターの目盛りが40のところになったら、換算表のMeasured Readingの40とButted Spokesの1.5の合わさる

74が実際の張力74kgfとなる、といった感じになります。

また細いスポークだと弱い測定値でそれなりに強い張力となる、太いスポークは大きい測定値にしないとそれなりの張力にならない、という 傾向 が、この系統のスポークテンションメーターの特徴となるのが換算表からわかります。(この傾向について、一番最後に触れています。なんとなく覚えておいてください。)

きしめん状のAero spokeの場合は以下の通りです。

換算表には10通りのエアロスポークの寸法が記載されています。横幅×厚さですね。それぞれノギス等で測る必要があるかと思います。

丸スポークもエアロスポークもそうですが、お使いのホイールスポーク寸法が表内にあればいいのですが、世の中スポーク寸法の種類が沢山あるようで、記載のないケースが多いと思われます。ちなみに今回振れ取り実施しているスポークは、Aero形状で2.6×1.0mmと見事に表記なし。結構途方にくれます。近い寸法のものがあればいいのですが、それすらない感じ。

でどうしたかというと、まずは、

似たような他メーカーの(きちんとした?)スポークテンションメーターの換算表を探します。

次、

目標とする張力値が他メーカーのスポークテンションメーターでどの程度の数値を指すか探します。(例えば今回カピバラが実施する2.6×1.0mmのスポークで100kgfの張力にしたい時に、他メーカーのスポークテンションメーターでいくつの数値になるかを調べます)

次、

さっき調べた数値は、Gorixのテンションメーターだといくつになるかを探します。両方の換算表に載ってるスポーク形状から推測する感じです。

とかなり抽象的な表現となりますが、換算表にないものは推測するしかないです。

で今回GORIXのスポークテンションメーターで35kgfくらいを目安に全体テンションを上げていくこととしました(多分これで実際100kgfくらいの張力と推測しました)。

で実際の測定値は以下となりました。

番号123456789101112
右側353735303536353537343537
左側313534303434343031343031
単位はkgfとなります

ちなみに今回振れ取りしてるホイールは24本のスポークで、フリー側12本を右、反フリー側を左側と定義し、バルブ近辺を番号1として順番に測っていきました。スポークテンション推奨値は右100kgf~140kgf、左60~100kgfとなります。

今回振れ取り後の結果としては、大体右が強めで張れており、仕様にある程度近い感じにはなったかと思います。

実際にスポークテンションメーターを使ってみた感想について、

他メーカーのものも大概そうだと思いますが、テンションメーターの目盛りが1変わると張力が結構変わると換算表見るとなっています。テンションメーターの1目盛りが大体1mmくらいの幅ですが、その1mmの変化量で15kgfくらい張力が変わる、となるところもあり、それでいて測定するたびにメーター表示が2とか3は平気で変わるのでどの数値を信じていいかわからなくなりがちです。

上の写真は大体41を指しています

スポークテンションメーターを握った時に可動部からギシギシ音がしたり、全体的に動きが渋いのもあったので、可動域周辺に油をさしたところ、動きはスムーズになりましたがテンション値が今までの測定値から大幅に下がってしまい、今まで合わせたテンションが無効となり、

マジか、やり直しか~、

とテンションだだ下がり、はっきり言って微妙感満載でした。なんとなくですが、購入したら最初にグリスアップし、動きをなめらかにした状態を基準にした方がいいと思いました。測定誤差が軽減される印象です(測るたびに違う測定結果になりにくくなる)。

いまいちなことしか書いていませんが、それでも購入はしてよかったと思っています。それは自分で勝手に推測した基準となってしまいましたが、テンションを数値上で管理出来ることによる安心感がある、といったところが理由となります。状態に信用のおけないホイールに乗るのは怖い中で、一応数字上含めで、自分の中でこれなら大丈夫と思える状態にするのに、必要であったと思っています。テンションメーターのいいものを購入すれば、安心感だけでなく信頼性の高いホイールを組めるのでしょうが、メンテナンスする上での安心感なら、こちらの商品で十分であったかと思います。

いまいち感の追記ですが、付属の換算表は見れば見るほど信用なりません。他メーカーの換算表は傾向があります。それが本記事中盤で書いた、あの 傾向 です。細いスポークは、低い測定値でもそこそこの張力に、太いスポークは、高い測定値にしないとそこそこにならないといった傾向が、付属の換算表では方向性がバラバラなんです。多分購入して実際に確認していただくと、この信用ならない感が共有できるかと思います。ただ、別メーカーのスポークテンションメーターでも同じ換算表を使用しているのを発見したので、換算表の内容を確認しつつで商品を探したほうがいいかもしれません。

ちょっとした振れ取りや目安程度として考えるなら、本商品でなんら問題ありません。ホイールを自分で組もうという方や、きっちり振れ取りを行うことを考えるなら、やはりもう少し予算を出しましょう、といった結論かと思います。参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました