皆さん、ロードバイクやクロスバイクのタイヤ交換、たまにやってますか?まあ普通はよほどでないと検討しないかもしれないですね。可能ならパンクリスクを下げるためにも摩耗度が進むより少し早めで交換しておきたいものですね。カピバラは、クリンチャーのクロスバイクとチューブラーのロードバイクを保有していますが、今回、ちょっと難易度の高めな?チューブラータイヤの交換を行いました。
チューブラータイヤ(ホイール)を検討されている方や、運用中の方の参考になればと思います。
ちなみにタイヤはコンチネンタルのスプリンターから、同じくコンチネンタルのコンペティションという、これ以上なく取り付けにくいとのレビューが非常に多いタイヤへの変更となります。このタイヤをはめられれば、他に恐れることはないくらいの硬さとのコメントもあるので、チューブラー運用に躊躇している方も、この記事を読んで大したことないかな、と思ってもらえるといいです。そしてチューブラータイヤについて知らない方にも試すきっかけになればいいかと思います。
さて、ロードバイク界で普及しているタイヤの中で、今一番使われていない、人気がないであろう、チューブラータイヤですが、少なからず使用されている方はいます。10人?20人に1人といった感じでしょうか。少数の使っている方と、大多数の選択除外している方、それぞれの意見はきっと次の通りでしょう。
使っている理由
*軽量なホイールを求めて、カーボンチューブラーホイールを選んだため
*乗り心地が良さそうとの評判を試したかったため
*リム打ちパンクが基本無くパンクリスクが少なそう
*プロの使用率が高いので使ってみたい
*使用している人が少ない、希少性
他にも当然あるかと思いますが、方向性としては間違っていないと思います。
選択肢に入らない理由
*色々めんどくさそう
*性能的に最近のタイヤの転がり抵抗の数値結果でチューブラーは一番高い(一番進まない)
*チューブラーホイールが高い、選択肢も多くない
*セメント?テープ?でタイヤ止める?ありえない
*メンテナンス性が悪い
*チューブラータイヤ?それ何?知らない
まあこんなところでしょうか。まあこちらも方向性としては間違ってないと思います。
せっかくロードバイク乗って走りを楽しみたい方で、多少ならメンテナンス頑張れるという方には、チューブラータイヤはおすすめしたいと思います。理由としては、
*ホイールのリム重量を少なく出来るために、比較的軽いホイールが多く、スタート、上り坂で楽、また軽快さを味わえる。
*ロードノイズが結構軽減されたり、乗り心地が良くなるのが体感できる。しなやかな乗り味が特徴。
*パンク対応、メンテナンス性はやはり劣る部分あるが、耐えられない程ではない。
*慣れればもしかしたらパンク対応は他のどの種類のタイヤより早く出来るかもしれない。
*パンクしてもスローパンクとなりやすく、走行不能といった事態になりにくい。
*チューブラーカーボンホイール高いけど需要が少ないので、値引き率の高い掘り出し物が手に入るかも!?
どうしても、どうしようもないデメリットもあるので、そこの許容が出来ないと難しいですが…
*タイヤが同等クリンチャー比較なら値段が倍!
*パンク対応用の荷物容量は増える。
*パンクしてしまった時のパッチ当て等はほぼ無理(パンクした現場では絶対無理)。基本タイヤ交換なので、コスト高。
*使っている人が少ないので、他人に頼れない。
タイヤ交換が簡単に出来るともう少しユーザーが増える気がしますので、こちらでも紹介したいと思います。
交換の仕方はネットにあふれていますが、おおよそ次の通りです。ちなみにチューブラーのタイヤはセメントかテープでホイール接着しますが、ここではテープを選択、説明します。
*今ついているタイヤの空気を抜く
*タイヤをはがす
*リムに残った残骸テープを剥がす
*新しいテープをリムに貼る
*タイヤをはめる
*空気入れてセンター決める
*空気軽く抜いて、テープ仕切りを剥がす
*空気入れる
ざっとこんな感じでしょうか。
今回交換してみて思いました。
タイヤをつけるのは比較的簡単。タイヤをつけられる状態にするのが大変です。
例えば、ホイールを新品で購入、タイヤ取り付けます、というのであれば、クリンチャー比較でも決して難しくありません。
パンクやその他でタイヤを交換します、って時にタイヤを剥がして、新しいタイヤを取り付けるところまで持っていくのに、かなりの労力を要します。タイヤを接着しているリムテープの接着力がかなり強力なせいかと思います。弱いと走行に不安感がありますが、ちょっと強力過ぎです。
では、簡単に一つづつ片付けていきましょう。
タイヤの空気を抜きます。パンク予防にシーラントを入れている方は、飛び出さないようバルブは上位置で空気を抜きましょう。
タイヤを剥がす。これが難関1です。多分そんじょそこらのパワーでは、タイヤ剥がれません。コツは、タイヤを付ける時にバルブの反対側1cm位にテープを貼らない場所をあらかじめ作っておき、そこに柔らか目のプラステックの棒か板を入れて、こじっていくくらいでしょう。なんとか10cmくらいは、その方法でタイヤとリムを引き離して上げたら、あとは力業で剥がしていきます。多分きっかけの場所を作ってあげないと、かなりの握力、腕力がないとしんどいのではないかと想像します。
剥がす時の注意点としては、アルミのホイールはまだいいのですが、カーボンホイールで勢いよくやり過ぎると、カーボン層まで剥離させてしまうことがあるようなので、ゆっくりペースを心がけましょう。
運良くタイヤ側にテープがくっつき、リムにテープが残ってなければ、次の工程は省けます。駄目な時は、次、リムに残ったテープ剥がしです。基本は指の腹でこそぎ取るのですが、残りが多い時は、タイヤレバーや手袋を使って地道に剥がします。時間に余裕があるならテープはがし材を浸してしばらく待ってから剥がすと指を傷めないかもしれません。きれいに剥がさないと、次タイヤをつけるときに接着強度が落ちるので、頑張りましょう。1年くらいの周期でタイヤ交換しておくと、変に粘着して剥がしにくくなるのを防げるかもしれません。
これでタイヤ外し工程は終了で、取り付けに入ります。
まずリムテープを貼ります。リム幅とタイヤ幅が細めならテープ幅16mm、太めなら20mm等チョイスしてください。
貼りつきの強度を落とさないためかと思いますが、テープは伸ばさずに、リムに落とし込むように貼っていきます。後はバルブ穴の反対側にテープを貼らない場所1cmくらい作っておきます。これは次にタイヤを交換する時にこの貼っていない部分を起点に剥がしていけるように用意しておきます。終わったら、バルブ側の透明フィルムを5cmくらいめくっておきます(タイヤをはめた状態でこの透明フィルムを剥がす必要があるため、あらかじめ剥がしておいて外に逃がしておきます。
ではタイヤをはめます。
が、タイヤをはめる前に下準備をした方がいい場合があります。
VittoriaやVeloflexなどやわらかめのタイヤは下準備なく苦労せずにはめられるようですが、コンチネンタルのタイヤなどは総じて硬くて、はめる前に空気を入れて一晩寝かしておく等するとだいぶはめやすくなります。それからリム高なホイールに装着する場合は、タイヤのバルブにエクステンダーという名前のバルブ延長棒?を用意、つけておきます。後シーラントを入れたい方は、バルブコアを装着する前に入れておきます。カピバラはシーラントは入れずに、もしパンクしたらこちらの
パンク修理剤を投入予定としていますので、シーラントは入れません。
リムにテープを貼り、タイヤをはめていこうという時は、タイヤのバルブ部分を最初にホイールのバルブ穴に通して、その後タイヤをリムに乗せていきます。やわらかいタイヤは、何も考えずにそのまま最後までタイヤをはめていけますが、硬いタイヤだと半周分強くらいから、ん?タイヤの長さあってる?と思うくらいはまらなくなります。そんな時、下準備で空気を入れて寝かせてあると、タイヤが自然に伸びて多少はめやすくなります。硬いタイヤをはめていくコツは、ホイールを抱きかかえるようなポジションで、タイヤのしっかりはまっている支点を地面で押さえ、後右膝内側部分にタイヤのはまっている所を押し当てこの場所がリムからタイヤが落ちないように支えておきます。後はリムに乗っていないタイヤを手の腹の部分をうまく使ってはめていくと、5分以内くらい格闘すればはまります。
タイヤがはまれば、センター出しです。はめるのが大変な硬いタイヤはセンターが何もしなくても出ている場合が多く、柔らかいタイヤは、センターが出にくい傾向です。ホイールを回してタイヤがうねうね振れる場合は場所を特定してタイヤを微妙に動かす、というのを繰り返していきます。
センター出しが終わったら、空気を軽く抜いて、透明フィルムを剥がしていきます。空気のパンパンに入った状態や、透明フィルムを勢いよく引っ張ったりすると、途中でフィルムが切れて最悪もう一回タイヤを剥がすはめになるので、気を付けてください。
フィルムを剥がしたら規定空気圧入れて完了です。
タイヤにあらかじめ空気入れて伸ばした、下準備済の状態で、丁寧めに今回の作業を実施すると、前後輪合わせて1時間20分くらいで交換完了しました。ずぼらな人にはきつい時間ですが、メンテ好きなら大したことない時間でしょう。
まあまあこんな感じですが、タイヤの交換方法、いかがでしょう?文章が大半で、写真や図解がもっとあるとわかりやすいのですが、大したことない感じ?面倒な感じ?どう感じましたでしょうか。
ちなみにパンク修理用に、中古で使えるチューブラータイヤを用意してそれを持参しておくと、パンク修理時はあっという間にはめられ、他の種類のタイヤより早く復旧出来るようになります(慣れれば)。
ちょっと長くなってしまったので、交換したタイヤ、コンチネンタルのコンペティションのレビューは次回していきます。ちなみにこのタイヤ、チューブラー乗りなら結構な確率で使用しているので、レビューしつくされているかもしれませんが…
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