ロードバイクのタイヤについて、絶滅危惧種?のチューブラータイヤで現在運用していますが、使用していたContinental Competition TDFがパンクでお亡くなりに。以前、こちらでチューブラータイヤについて検討しましたが、再考しましたので、その書き込みとなります。
コンチのCompetitionを購入したのは、履歴を調べたら2021年4月の前半、ということで1年弱の使用でした。このタイヤで走った走行距離としては、どんなに多く見積もっても2,000km強かな~, といったところです。まだトレッドパターンは残っているように見えましたが、よく見るとサイドに亀裂が多数あるのをパンクした後に発見。
通常のCompetitionでも3,000km持てばぼちぼちとの意見があったので、こんなもんなのでしょうかね。
パンクしたのは後輪なので、後輪だけ同じのを買い直そうかとも考えました。しかしよく見ると前輪にも同様の亀裂が…
走りはとてもよく、通常のCompetitionより軽量でTPIも高いので、レース用で、という方や、いいタイヤで走りたい、と思う方にとてもお勧めなのですが、実際パンクした、亀裂が入ったと負のイメージが自分の中でついてしまったので、別のもので両輪交換することとしました。
ここで最有力候補としてあがるのが、前に検討した時にも候補として目をつけてた、Veloflexとなります。Veloflexの中でも比較的新しく発売された”ProTour”が欲しい!、まだ味わったことのないラテックスチューブのしなやかな走りを体感したい、とパンクしたロードバイクをしばらく眠らせて、掘り出し物がないかチェックしていましたが、全然無くってやっぱり高い。大体チューブラータイヤ自体の需要が高くないのでしょう。オークション、フリマサイトの出品はかわりばえのしないラインアップとなっていて、ショッピングサイトだと価格的に割引のあまりないものが大半です。
なかなか掘り出し物は出ず、その間に他の出費も色々多くなり、少しでもタイヤ代を削りたい懐事情となったので、今回もVeloflexは泣く泣く諦めることとしました。
で今回検討したのが、
東欧チェコのチューブラータイヤメーカーTufo。
前にCompetitionを決めた時に、チューブラータイヤのメーカーについてたくさん検討したのですが、全く候補に入っていませんでした。よくよく調べてみたら乗り心地は固いが、パンクは少なそう、軽量、ブチルチューブで空気抜けない、と以前に履いていたContinental Sprinterの軽量版?みたいな印象で悪くなさそう、しかも定価ベースでだいぶ安い!!!ということで、かなり本気で検討することとしました。
現在Tufoで販売されているであろうロードバイク用のチューブラータイヤを、勝手に大きく3系統に分類してみました。
*練習用:S22、S33
*レース、練習兼用?:Elite Ride、Elite Pulse、Hi-Composit Carbon
*レース用、軽量モデル:Elite S3、S3 Lite
他にも、トラックレース用チューブラーで1本125g以下というようなタイヤもあるようです。
タイヤの重さとしては、下に行くほど軽くなります。価格的には、Eliteのつくモデルが高め、練習用が安めな感じでした。
この中から、価格と性能を色々検討して、最終的にこちらを購入することとしました。
Elite S3 23< 225g、という名前のタイヤ幅23cでタイヤ重量は225g未満だよ!と歌っているタイヤです。Tufoのタイヤにはこのように重量を明示しているものが数種類あるのですが、なかなか面白いですね。重量明示している中では、比較的重めな部類の23cのタイヤで、パンクプロテクションベルトも入っているようですが、それで225g未満とは軽いですね~。前のCompetition TDFも25cで250g弱と軽量でしたが、これで性能が良ければ申し分ないのですが、どうでしょうかね。
ちなみに価格については、定価ベースでCompetition TDFのほぼ半額となります。さすがに半額のものに同等の性能を期待するのは酷ってもんでしょうかね。
ということで、まずは重量測定。測定画像は保存しませんでしたが、1本目が223g、2本目が224gと、どちらもギリギリセーフな感じでした。この1円玉1、2枚分の重量管理が出来るのは中々凄いですね。
では履かせてみましょう。
評判ではTufoのタイヤは硬めではめにくいとのことでしたが、悪名高い?コンチのCompetitionとの比較では、幾分Tufoの方がはめやすく、ホイールにはめずに空気圧7Barで8時間放置後に取り付けたところ、1本目5分、2本目2分程度で取り付け出来ました。装着後のセンター出しは、評判通りで基本不要、確認のみでOKでした。
後は、空気圧を規定通りに入れて、走ってみましょうとなりますが、23cのこのタイヤの規定空気圧は、
8~15bar、800~1500kPa、115~220psi
と、他のロード用タイヤと比べてもかなりの高圧となります。今所有している空気入れ(フロアポンプ)は、スポーツ自転車では多分標準的な11barが最大ゲージとなっていて、10bar以上は入れるのがかなりしんどいものとなっています。下限の8barでの使用は走りが重くなって評判がよくないようですし、カピバラの体重からもちょっと下限はよろしくないので、一旦10bar入れてみました。
で乗った感想です。
軽いっす!!!
まずはこれが一番です。漕ぎ出しが軽い、上り坂で軽さを実感、体感出来ます。多分パンク性能と軽さのバランスだと、右に出るタイヤはかなり少ない、くらいの軽快さではないでしょうか。上り坂を少しでも楽にしたい人には、試してもらいたいです。
次の感想です。
小石の飛び跳ねがひどい!!!
普段入れたことのない10barという高圧のせいか、タイヤの硬さのせいか、タイヤ自体のせいか、おそらく全部が要因かと思いますが、タイヤで踏んだ小石が飛び跳ね、ホイールかフレームに当たってうるさいです。側道の小石がたまってそうなところでは特にうるさいです。タイヤ表面が同様のスリックタイヤは他にも履いたことがありますが、これほどではなく、タイヤの表面に異物が付着しそう気配が全くなくて、全部弾き飛ばしてしまいそうです。まだ試し走りしかしていませんが、スピードによるのかもしれません。耐パンク性に一役買っているかもしれません。
その他です。
硬さについて
硬いタイヤという刷り込みがあったので、乗り心地良くないかなとは思ってましたが、想定の範囲内、こんなもんでしょう。前に履いていたCompetitionも硬いタイヤだったのですが、そんなには変わらない印象です。今まで硬いといわれているタイヤばかり履いていたので、鈍感なのかもしれませんが、乗り心地がいいという部類には入らないのは確かです。ラテックスチューブのタイヤを使用していた方や、チューブラーの乗り心地に過度の期待をしている人だと、いまいちと感じるかもしれません。
客観的にみると、接地感が少なめ、しなやかさもあまりないため、路面状況が悪いと、結構神経を使って疲れそうです。
タイヤ幅について
今主流の太めタイヤと逆行する25cから23cへの変更ですが、細くなった分、横方向の安定感に欠ける印象でしょうか。こればっかりは致し方ないですね。ただ、高圧設定のためか直進方向の推進力が良さそうなのと上り坂でアドバンテージがありそうです。
トータルだと、まだわからん、といった感じでしょうか。万人にオススメとはなりませんが、今時チューブラーホイールを使っている奇特な人なら、試してみてもいいと思います。個人的にはちょっとした冒険気分での購入だったのですが、結構満足してます。まあもう少し使ってみてから再度レビューしたいと思います。
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