まだまだ現役でFD-5800や6800、9000をお使いの方、それから自作でこれからフロントディレーラーを選ぶ方へのおすすめです。新型(機械式ですが)のディレーラー、その中でもあまり情報のないFD-5801について、レビューとケーブル引き回しについて書いていこうと思います。
FD-5801は105コンポのフロントディレーラー FD-5800のマイナーチェンジモデルとして、2017年の中頃からに販売されたものとなります。現行はFD-R7000となっているので、もう新規の販売はしてないのかな?でもまだ新品も売ってます。
FD-5800と5801の違いは、見た目もそうですが、ケーブルの引き回しが変わったこと、ケーブルアジャスト機能がディレーラー側に搭載されてたこと(これがおすすめポイント)かと思います。
違いについてもう少し見ていくと、ケーブルの引き回しについて、FD-5800は本体のフレームの通り方によって、コンバーターというものを付け替える必要がありました。そういう影響もあってか、フレームやケーブルのルートによって、引きが悪い、変速不良が発生したり、挙句の果てにコンバーターが折れて(コンバーターといってもプラスチックの突起です)、変速不良が発生ということもあるようです。ケーブルの引き回しが変わり、コンバーターも廃止されて機構としてシンプルになりました。プラスポイントです!
もう一つ、ケーブルアジャスト機能がディレーラー側に搭載されました。今までリアについてはディレーラー側でケーブルの張りの調整できましたが、フロントについては出来ませんでした。そのため、通常フロントディレーラー側のケーブルには、ケーブルアジャスターを取り付ける必要があり、ないと変速調整がかなり難儀します。ちなみにカピバラ自作のロードバイクではケーブルアジャスターをつけなかったのですが、ケーブルを手やペンチで引っ張るくらいではケーブルの張りが足りず、どう頑張ってもローからトップへの変速がきちんと行えませんでした。奥の手として、フロントディレーラー自体を少し下に下げた状態で固定して、ケーブル固定も行い、その後でディレーラー自体を引っ張り上げる、といったことをしなければなりませんでした。FD-5801のマイナーチェンジにより、こちらのネジでケーブルの張りの調整ができるようになり、奥の手を使う必要がなくなりました。こちらは、超プラスポイントです!
ちなみに、FD-5801に取り入れられたこれらの仕組みは、新型のFD-R9100、R8000、R7000と同じとなっています。FD-5801とR7000の違いは色だけ?という意見もあるようです。カピバラ購入当時はR7000より価格が安くなっていましたが、今はR7000の方が安く購入できそうで、お買い得かと思います。
では、ケーブル回りを見てまいりましょう。
まずは、ケーブル取り付けの前に、赤丸部分の今回のディレーラーに新搭載のリングカバーなるものを外します。こちらの目的は何でしょう?ケーブル固定後の外れ防止?よくわかりませんが、最後にまた取り付けます。(写真はケーブルがすでについていますが、ないものと想像してください)
半時計方向にひねりながら上にあげると取れます。
ケーブルを取り付けていきますが、入り口としては、下の矢印の先の穴(ケーブルガイド)からケーブルを出した後に、固定ネジの下を通します。
この後からのケーブルの通し方が少し面倒なのですが、まずは上の写真から右方向にケーブルを回して右手で引っ張りながら、左手でネジ固定をしていきます。
ネジ固定するときに、下の写真赤□の部分を時計方向に押し付け、赤線部まで当てます。当たっていなければ、ケーブルアジャスト用ネジを緩めて当てるように動かしてください。当てた状態でケーブル固定ネジを締めて、ケーブルの固定をします。
あとは、基本ケーブルの後処理かと思います。リングカバーの穴にケーブルを通した後、下の写真のようにケーブルを隠し通していきます。
後はリングカバーをセットして、ケーブルのエンドキャップをかしめて終了です。
ケーブルの取り付けが終わったら、あとは、ケーブルアジャストボルトのネジで変速調整を実施、といった流れです。前述してますネジを時計回りに回していくとケーブルを張れる構造となっています。めっちゃ便利!
初めて取り付ける時にケーブルの後処理というか、収め方がいまいちわかりませんでしたが、FD-5800より調整は楽です。性能は引きが軽くなったという意見もありますが、個人的にはあまり変わりません。悪い意見はありませんし、基本いいこと尽くめなので購入を検討されている方がいれば、新しいシリーズがおすすめです!!
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