ロード、クロスバイク乗りなら、タイヤの空気圧はこまめにチェックされているとは思いますが、道路には何が落ちているのか想像もつかないため、パンクリスクはどうしても発生します。たくさんの方はパンクに備えて、チューブやらパッチ、空気入れを用意されているかと思いますが、実際パンクしたことのない方も一定数いるかと思います(カピバラもありませんが)。
携帯用空気入れを用意されている方が多いとは思いますが、いざ使う時になって難儀したという話も聞かれます。今回は、amazonで安さにひかれて購入した携帯用ポンプで、どれくらい空気圧が入れられるかを試してみました。
カピバラが購入、今回試してみた携帯用ポンプは、Airaceというメーカーのもの。
仕様としては、100psi/7barまで入るとのこと、一番短い状態で長さ17cm(このページのトップ写真の時ですね)、重さ100g、台湾製、仏、米、英式対応、といった代物です。フレームに取り付け可能な台座が一緒についてます。購入時の価格はAmazonで3桁台で購入も可能でした。空気圧ゲージはなし、ポンプアクションでの可動部は13cm程度(上の写真の銀色部分)となっています。
購入当時は安く、まだ購入可能ですが、価格が上がっているようです。 安くて、仕様上では空気圧も規定圧くらいまで入れられるし、比較的コンパクト、ということで購入しましたが、性能はどうでしょうか。
測定については、とりあえず100回ポンピングしたらゲージ付きのポンプに付け替えて空気圧測定、一旦空気抜いてから200回ポンピングして同様に測定、の2回実施しました。使ったタイヤは700×26cのタイヤで規定空気圧は6~8bar、90~115psiのものとなります。
まずは100回ポンピングした後に、ゲージ付きポンプに付け替えた結果がこちら。
全然上がってないじゃん!
と我が目を疑いました。本当に全然上がっているように見えず、やり方失敗した?とかなり焦りましたが、よくよく見ると微妙~に上がっています。こちら測定に使用したポンプはbar、kPa表示しかありません。 今回0.9barくらい? 100psi=700kPa=7barなので、psiだと13psiくらい?
一回空気を抜いて2回目、200回ポンピングしたのがこちら。
ん~
1.8bar位、25psi程度でしょうか。
まあ先程の倍入っています。理論通り、予想通りといったところでしょうか。これがこのポンプの実力でしょう。
このペースでいくと、100psi入れるのには、単純に考えても800回ポンピングしないといけない!!!800回ポンピング出来れば、7bar、100psi入るんでしょうけど、800回って、どんだけ~、って感じですよね。
ここからは使用感となりますが、 2bar位入れる分にはさほど力は必要ありません。スコスコ入ります。時間は普通に行って5分弱位となります。ホイールへの接触による傷付け防止やポンピングのしやすさを考え、チューブのコネクト部が5cm強くらいホースで伸びるようになっています。
その為とても作業しやすい訳ではないですが、まあこんなもんかで入れられます。ただし、この後ある程度タイヤがパンパンになった後から圧を上げるのには、ちょっと力をかけにくいかなという印象です。
さあこの先は、一応限界?までチャレンジ!
800回ポンピングを目指して、やれる所までやってみました。
結果は無残。350回ポンピング、入った空気圧は3barちょっと。45psi程度といったところで断念。理由はポンピングがきつい!重くてしんどい!この先はきっと数回やって休んでを繰り返さないと出来ない感じ、時間を無駄に費やすだけなのであきらめました。かかった時間をストップウォッチで計ったら6分42秒。あとやっぱり力をかけにくい!
小さいから仕方ないのですが、ポンピングの動かす側ではない、固定する側の握り部分が小さく、人差し指と中指と親指の3本でつまむような固定の仕方となり、力をかけてポンピングした時ぐらぐら動いて、疲れます。きっと実際にパンク修理をした後に、この空気入れを使って規定圧を入れるのは無理でしょう。
タイヤパンクの緊急時対応としては、ギリギリ使えるかもといった商品かと思います。軽いし、大きさも比較的コンパクトで、お守りとして持っておくのにいいと思います。丈夫なタイヤでちゃんと走行前に空気圧とタイヤの状態をチェックしていれば、出番はほとんどないと思いますから。
ただし実際にパンクした時に、どんな状況でも少しでも早く行いたいと考えるならちょっと役不足です。寒い時期や暗い時間、狭い道や交通量の多い時、観客?が多い時など、一刻も早く終わらせたいシチュエーションでは、かなりしんどいと想像します。
カピバラはこちらのポンプは基本補助用、チューブにちょっと空気を入れるために持っていて、メインはCO2ボンベで対応しようと思って、サドルバックに両方入れてます。今はいろいろ便利なポンプがありますので、あわせて携帯することをおすすめします。
皆さんも、パンクを想定したシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
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